あやかし新婚日記 三日目「料理と気持ち」
「ごめんくださいー。雪ちゃんいますかー?」
私は旅館の玄関で立ち止まって彼女を呼んだ。
雪女の雪音ちゃんで通称雪ちゃん。私の幼馴染だ。小さい頃から二人でよく遊んでおり、それなりに信頼している仲だ。私が春明さんのお嫁さんになると決定した時も、一番初めに駆け付けてくれたのは雪ちゃんだった。それくらい、彼女は私のことを心の底から心配してくれているのだ。
「はーい」
明るい声が聞こえてきた。雪ちゃんの声だ。
旅館の奥から白い着物を着た雪女の少女がやってきた。氷色の髪を束ね、着物の袖を紐で結んでいる。
「紗代ちゃん! 久しぶり〜」
「雪ちゃぁん!」
私は思わず彼女に抱きついた。ひんやりと冷たい彼女の温度が心地よい。
「どうしたの、紗代ちゃん? 何かあった?」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/7/4 4:11
白崎ライカ
アニメとかファンタジーが好きで、とうとう小説に手を出してしまいました。
最近はノリと勢いで詩をよく書いています!
自分の好きな時に書いてるので、
不定期投稿です。
すごい今更ですが、誤字癖があります。
どうか温かい目で見て下さると作者は喜びます!
使用しているイラストは画像生成AIで作成したものです!
よろしくお願いします〜