俗世命花録[第一世界]
[第一幕]
全方向が暗く、人の背丈ほどある結晶でできた花が咲き誇っている空間の中で、ポツンと一つ、花々に囲まれるように玉座がある。その玉座の背もたれにはバラの模様が刻まれていた、その玉座に一人の少女が座ったまま眠っている。髪は足首まで伸びており、髪は毛先にかけて白から赤へのグラデーションカラになっている。背中にはマントのように赤く、長い藤のような植物が生えており、それぞれの先端には白い雫のような形をした結晶が一つずつ付いている。そんな少女がゆっくりと目を開くと瞳が赤い、彼女はどこか悲しそうに微笑み、視界が無数の黒い手で埋め尽くされる。
目覚まし時計の音とともに冷や汗をかいた女性が飛び起き、辺りを見渡した後、ホッと胸を撫で下ろす、(今の夢は一体なんだったのだろうか、それにあの女の子は、、、)夢のはずなのにその光景が鮮明に記憶に焼き付いていた、自分の顔によく似た少女、彼女は一体誰なのだろうか、そんな疑問を抱えながら制服に着替えているとインターホンが鳴り、一瞬驚きながらも玄関へ向かった。
扉を少し開けると外には二人の警察官が塞ぐように立っており警察手帳を見せながら
「大阪府警です、お母さんについて聞きたいことが、、、」
警察が言い切る前に
「お断りいたします」
と言って扉を勢いよく閉める、ドアスコープから外を覗き、まだ警察が立っているのを確認するとため息をついてから
「今日も休みか」
といい、携帯電話を手に取る、(もうあの日のことは忘れたい、なんで国はあの記憶を忘れさせてくれないの?、何も、思い出したく無いのに)そんなことを思いながら仮病を使い、学校に休むよう連絡する。
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文字数: 2737
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/9/27 11:39
最終編集日時: 2025/1/9 11:17
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
ペリドット
気分で投稿しますただそれだけですはい
・極度の気分屋
・自分が子供だった時に描いてた設定集とか途中で止まっている物語の原稿とかを蘇らせるため''だけ''に作ったアカウント、つまり自己満足するために投稿しています、申し訳ありません
・ただ完成してない物語りというのをどうしても完成させたかったからやっているだけです。
・目標、とりあえずやりたいようにやる、それだけ
うちの作品で真似したい設定などがあれば真似してどうぞ!その際は作品内のコメントで報告してください(その作品のタイトルも載せていただければ楽しみにしながら読みに行きます♪)