第10回N-1 音人形

 風の終わりもわかる頃、直人と和也は騒いでいた。持ってきた懐中電灯の灯りが点滅する中、僕は二人の後ろについていた。 「あそこになんか、見えないか」 「やめろよ、和也」  二人の声が僕ら以外いない墓地に響く。僕はお化けなんかより、大人たちに見つかる方が怖かった。  和也の足先が何かにぶつかり、トンッという軽い音がした。二人が立ち止まる。墓の前に供えられていたものがどうやら落ちたようだ。 「なんだよ、コレ」
かきあげ
かきあげ
バナナです