明日良い日になあれ
「─明日天気になあれ」
物心ついた頃から私はこの言葉が大好きだった。理由は“外で遊べるから”といういかにも元気な子供のようなものだったが、今でも青く透き通った空を見ると元気が出てくる。
「─彩晴、起きて、遅刻するよ!」
私の肩を叩きながら大きな声で呼びかけてきた母の声で私は目を覚ました。
「...んー、もうそんな時間...?」
「何のんびりしてるの!早くしないと新学期早々遅刻になっちゃうわよ!」
その言葉でようやく自分の状況を理解できた。今は4月、新学期が始まったばかりで、時刻は8時を指していた。学校が始まるのは8時半だ。
「やっば...!早くしないと...!」
慌ててベッドから飛び起きてクローゼットから制服を取り出す様子を母はため息を付きながら見ていた。
「ちょ、お母さん...!ため息ついてないで早く出てってよ!私着替えなきゃだから!!」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/11/18 5:48
Lily
名前▶︎Lily
年齢▶︎15⤴︎
書いてるもの▶︎恋愛系一次創作中心
好きなもの▶︎アニメ、漫画、ゲーム など
X▶︎Lily/初心者物書き
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※不定期で投稿しますができるだけ続けられるように頑張ります!