クリスマスまで 第5話

クリスマスまで  第5話
トルシーネのバイトを始めてから、1週間。 いつものようにトルシーネに向かっていると急に雨が降ってきた。最悪。傘持ってない! 急いで店の中に滑り込むとお客さんの対応をしている、宮坂が目に入る。 (同じ高校生なんだけどいつも来るの早いんだよな。同じ時間からのシフトなのに…) そんな宮坂の制服姿はもちろんキマっていて、お客さんの目的は、ケーキだけではなく、宮坂と話したり、宮坂を見たりすることが目的な人がほとんどだということも、働いているうちに分かってきた。 だって、私が対応するときと、宮坂が対応するときではお客さんの反応が全然違いすぎるもん! まぁ、しょうがない。彼はイケメンだもの。私は大人しく裏方にまわりますよ。 私も素早く、バックヤードで学校の制服から制服に着替えて、宮坂の隣に並び、お客さんの注文を聞く。 「ショートケーキと、チョコのケーキと……他にオススメはある?」 ココで遥華の注意ポイント★ これは、一見私に言っているようにみえますがお客さんは、30代くらいの女性。
雪雲
雪雲
今は「クリスマスまで」という連載を書いてます。 私の作品を読んでくれると嬉しいです!m(_ _)m