一輪のコスモス

一輪のコスモス
秋の風が、静かに校庭を撫でていた。 放課後の教室に残っていたのは、僕と、窓際に座る彼女だけだった。彼女は転校してきてから、誰とも深く関わろうとしなかった。けれど、僕はなぜか彼女のことが気になっていた。 「ねえ、コスモスって好き?」 突然、彼女がそう言った。 「うん、嫌いじゃない。なんで?」
夜の祝福あれ☾·̩͙⋆
夜の祝福あれ☾·̩͙⋆
絵を描いたり、小説を書いたりするのが趣味な高校生。夜行性なので、夜に書くことが多いです。 現在は、「書く習慣」にも生息してます。名前も同じなので良かったら探してみて下さい