140文字小説+α その139 「オープンカー」
南国のリゾートをオープンカーで走り抜ける。
爽快で晴れやかな気分だ。
そろそろ海岸沿いの道に出る。さらに気持ちがいいだろう。
その時。バチン、と音がした。
フロントガラスに蝉が直撃した。
ちょっと見てられない景色が、目の前に広がった。
路肩に車を停めて、状況を確認する。
……けっこうグロテスクだな。いや、そんなこと言っている場合ではない。
何か拭くもので、この惨劇の被害者を弔ってあげないといけない。しかしながら、今手元にある拭けそうなのものは、ハンカチかテッシュのみだ。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/11/23 0:00
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。
あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。
カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。