宝物
愛の言葉を聞くたびにどうしてふたりのことを思い出してしまうのだろう。
地下室に眠った埃まみれの宝箱を私はじっと見つめていた。
冷たい湿った空気と共に押し込められた思い出は語りかけてくる。
いつも希望と絶望という明かりを灯して。
午後。玄関のチャイムが鳴った。
2
閲覧数: 23
文字数: 693
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/2/28 15:17
テディベア
詩を長年書いてます。詩では銀色夏生さん。小説では江國香織さんが好きです。あまり固苦しくなく、気軽に読めるものが好きです。