無能の王

大きく炎があがる小さな別荘の中で私はいまその命を散らそうとしていた ゴウゴウと炎の音が響きわたる 逃げなければ死ぬがもう私には逃げる気力はおろか声を出す気力すらも残っていない 死にたくないとは思う しかしこれが運命なのだと受け入れている自分もいる この国に無能な王などいらない 王太子に…一番に生まれただけで王になる無能だとよく噂されていた つい先日も私は大臣を辞めさせたばかりだ 大臣は有能だと評判だったので皆の不満を買ったのだろう
レイ
物語を考えるのはあまり慣れてませんが誰かの目に届いてほしくて書きます!