昇華
俺は届いた日記をすぐに開いた。
最初の頃は何でもない、普通の日記だった(彼女が日記をつけていることは知らなかった)
その日記は誰かに語りかけるような、そんな文体だった。
『今日はこっちにきて初めてコロッケ作ったよ!めっちゃ美味しかった!今度作ってあげるね。』
……きっとこれは、その誰かは俺だ。
これは自意識過剰なのではない確信だった。
電話をした次の日の日記には必ず『昨日は電話ありがとう!』と書いてあり、電話する予定の日には『今日話せるの楽しみだなー』と書いてあった。彼女らしいな、と思って泣きそうになった。
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文字数: 907
カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/7/16 4:00
最終編集日時: 2025/7/16 4:39
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
星月
私の体験がほとんどです。元気にやってます。