桜仕掛けの花道 第5回N1決勝
「死神さんはさ、綺麗だなって思った景色とかある?」
「ない」
四月、桜の花も少しずつ咲いて今にも満開になりそうなこの頃。
1人の少女……桜子は四角の白い病室のベッドにいた。
彼女は幼い頃から病を患っており、先が長くないと言われていた。
両親は来ない。学校にも行けてなかったため、友達もいない。彼女は一人ぼっちだった。
そんな彼女の元に俺は訪れた。
俺は“死神“だ。死んだ者の魂を回収する役割がある。
死神が生きた者のところに訪れるのはその者が死ぬ少し前か、死神と契約を交わした時だ。
桜子はもうすぐ……俺が手を施さなければ今すぐ死んでしまう少女だった。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2024/12/24 11:38
最終編集日時: 2025/1/5 14:10
花瀬 詩雨
ハナセ シウと申します。
よろしくお願いします(՞ ܸ. .ܸ՞)︎♡
アイコン ノーコピーライトガール様