ちぃとお試し読み

ちぃとお試し読み
1話 蘭朱の重い赤 瞼の内側が薄らと黒を失いつつある朝方。 国でも1、2を争う大御所の一族の一人娘こと蘭朱姫(ランシュ)はまだ起きるには早い時間に目を覚ます。 刻は恐らく四時半ほどだろうか。 蘭朱の侍女が起こしに来るのは6時ほど。 姫様はしっかり睡眠を取らぬといけないようで。 ここで少しだけ訂正。姫とは言っても“元農民”である。 あれだ、鍬を手に取り畑やら田んぼやらを耕やかす職業。 全くご無縁に見えるがそうじゃない。とてつもなく思入れの深い職業だ。 一昨年までは農民だったのだ。急に“姫様”とかそんな感じの生活になれず、今までと同じ生活サイクリングで動いてしまう。
天
日記とか色々描いている、まだまだ未熟な投稿者です。まだ学生なので、平日は午前中は留守です。pixivの方で、shiinaという名前でイラストを投稿しています。ぜひ見に来てください。 フォロバは基本返せません。ごめんなさい💦フォローやいいね、コメント支えになります。ありがとうございます! 後フォローしている人の物語は全部読んでます。いつも面白い物語、ありがとうございます。