ちぃとお試し読み
1話 蘭朱の重い赤
瞼の内側が薄らと黒を失いつつある朝方。
国でも1、2を争う大御所の一族の一人娘こと蘭朱姫(ランシュ)はまだ起きるには早い時間に目を覚ます。
刻は恐らく四時半ほどだろうか。
蘭朱の侍女が起こしに来るのは6時ほど。
姫様はしっかり睡眠を取らぬといけないようで。
ここで少しだけ訂正。姫とは言っても“元農民”である。
あれだ、鍬を手に取り畑やら田んぼやらを耕やかす職業。
全くご無縁に見えるがそうじゃない。とてつもなく思入れの深い職業だ。
一昨年までは農民だったのだ。急に“姫様”とかそんな感じの生活になれず、今までと同じ生活サイクリングで動いてしまう。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/2/25 10:15
天
日記とか色々描いている、まだまだ未熟な投稿者です。まだ学生なので、平日は午前中は留守です。pixivの方で、shiinaという名前でイラストを投稿しています。ぜひ見に来てください。
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