第四話 速い

「この違和感はなんだろう…」 相手のチームも三年を揃えているようで、試合スピードが異常に速くて食らいつくので精一杯だ。だが、それは相手も同じこと。相手はまだ俺が半分コートを走ったくらいで、スリーポイントシュートの体制に入っていた。今は二点差でリード中。このシュートを決められると逆転される。まだ第三クウォーターだから、最悪でも逆転は可能だ。だが決められたくないのは確かである。なんとか追いつきたいのだが、相手がボールを離すのが先になる。 届かない。 俺はその時、相手選手しか見れてなかったらしい。バスケットボールはチームスポーツだということを唐突に思い出した。そう、いたのだ。ゴール下でリバウンドへと準備する川内くんが。 そして、相手のスリーポイントシュートがリングへ入った。 こっちにも“切り札”がある! 次回 第五話 届け
川布
川布
中学受験期真っ只中の小6! 特に将来の夢とはありません((>_< ;) でも、じゃんじゃんマジレスして下さい! (ドMではありません) 主に連載をしています。 基本的には1日1話分ですが、気分がノッていると、1日3話とかもあります。毎日投稿は一応できる限り続けるつもりですので。 ちなみにフォローは遠慮なく☺️ もちろんフォロバしますよ!