責任感が強すぎる娘。

責任感が強すぎる娘。
昔から責任感が強い方だった。 割り振られた仕事をきちんとこなし、他の人が終わっていなかったら自分がさり気なくやってあげる。そして、やるべき事をきちんとやらない人間を見ると心底腹が立っていた。他人に迷惑被る事が分からないのか、なぜ自分が楽を出来ればいいという思考になるのか、全く理解できなかった。 学生時代。友達も殆どおらず、陰キャの格付けだったのに、美化委員会に入っていた。美化委員の仕事は美化目標の設定、大掃除時の呼びかけ、文化祭や体育祭での片付け…。人気のない委員会だったが、別にこの仕事が嫌いではなかった。この仕事も責任感を持ってやっているつもりだった。 ある日、ある秋の日のこと。 その日、委員会を忘れて帰ってしまったのだ。 家に帰っておやつを食べている時、唐突に思い出したのだ。今日は委員会の日だと。 血の気が引ける、と言う言葉の意味を初めて理解したのはこの時だったと思う。とにかく焦ったのだ。もしかしたら理解できない人のが多いかもしれない。 どうしよう委員会をすっぽかした。しかも担当の先生は担任だ。誤魔化しが効かない。どうしよう。どうしようどうしよう… この時、美化委員会の人数は二人だったのだ。実際そこまで焦ることではなかった。次の日謝りに行けば問題ない。なんてことを思いつくことは無かった。
川辻憂夜
川辻憂夜
名前変えました。川辻憂夜(ゆうや)です。 感想、ご希望等あればコメントお願いします! 辻村深月さん、綾辻行人さんのファンです。