操られ操る

私の母は特殊能力を持っている。 それは相手を自分の思い通りに操るというものだ。 母は私に「世界で一番愛してるあなたのことは絶対に操らないわよ」と言った。 もちろんそれはウソ。そんな能力を持っていれば愛子のことだって密かに操るものだ。 実際私は母に操られたことがあった。私がそれに気づいている事を母が知っているかは分からないが…… 母は私を思い通りに操っていると思っている。可哀想な母だ。 私にもその能力があることを母には話していない。 操られた母は操られた通りに私を操る。
エーテル (短編・SS)
エーテル (短編・SS)
SF・別世界などちょっと独特な感じのショートショートをメインで書きます。 (全然別ジャンルも書くかも) いいね・コメント・フォロー気軽にしてください