140文字小説+α その123 「反省合唱」

「すいません、もう勘弁して下さい!」  不良生徒が、息を切らしながら謝る。  だが、生徒指導部の一員として、まだ許さない。 「おら、まだまだ行くぞ!」  CDプレイヤーの再生ボタンを押す。 『反省合唱、第5017番~』  我が高校に伝わる罰を思い知れ! 『我が学び舎に敬意をこめてー』 「我が学び舎に、敬意を、こめ……てー!」
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。