序章
小学6年生の時ある先生に出会った。今年入ってきたばかりで見た目は五十代前半のおばさんに見える。あまり良い印象はなかった。声が大きくて必要以上に鼻濁音が大袈裟に聞こえる話し方だった。このときクラスのみんなこう思っただろう。(小学校最後なのにこの先生か、)と。その人の口癖もよく覚えている。授業中居眠りや、ぼーっとしている生徒を見ると必ず「そんな暇があるなら世界平和について考えなさい。」というのだ。
1月。もうすぐ卒業式なのにも関わらず、僕たちのクラスはその先生をいじめだした。誰も止めなかった。
先生は学校に来なくなった。
代わりに教頭先生が担任を持つことになった。
卒業式当日もその姿を見ることはなかった。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/8/23 16:40
最終編集日時: 2025/8/24 5:15
夜の住人
夜更かし好きの学生。
あなたも夜の住人になりませんか?
すべて実話を元に短く書いています。