ブルースターをつづる 序章①
「めっちゃ混んでる……」
つぶやきと、ついて出たため息。すぐに、パンやお弁当を求める生徒らの喧騒で、かき消される。
(購買、初めて来たけど……どうしよう、混みすぎ)
早く入らないと売り切れてしまうのは分かっているが、それでも足が動かなかった。
この購買の中の半分以上が、【あの人】と同じ性別なんだ。そう考えるだけで、椎菜の胸はざわついて、足が動かなくなる。
(もう少し空くまで、ここで待っていよう)
自分の臆病さにあきれながらも、椎菜は廊下の隅でじっと待機することにした。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/6/29 2:15
はむすた
森の奥でひまわりの種もぐもぐしてる、ハムスターです。
人間語も読み書きできるのでご安心を。
細かい自己紹介は、はむすたるーむと、100の質問とか見てもらえると嬉しいです。
アイコン・(し)ょうじょめ~か~ さま
(*・×・*)♡
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