収納好きが行く異世界保存の旅.1

収納好きが行く異世界保存の旅.1
 俺の名前は仕舞井分也(しまいぶんや)。高校二年の17歳で、わりとなんでも収納したくなる極普通の人間だ。  収納癖がついたのは幼少期の頃から。顔も知らない父が他界してから、母さん一人で俺を養っていたようで、俺はいつも家で一人だった。  母さんはいつになっても朝から仕事、夜遅くに帰ってきて、掃除や洗濯や料理……。小さい頃は何を思ったのか、いつも忙しなく動く母さんの姿にただ感動して、自分もなにか出来ないかと考えたのが始まり。洗濯や料理はやり方が分かんなかったし、そもそも高くて届かなかったけど、ゴミ捨てや整理は出来た。  たまに捨てちゃいけないものや、ぐちゃぐちゃに一つにまとめたりすることで大事な物が行方不明になったりで、良く母さんに怒られてたっけ。  ただ俺はその頃から楽しさを感じていた。散乱していた物が一つのまとまりになって、乱雑さが無くなり綺麗になって、そして今に至る。もう床に散らばったりしているとストレスが溜まるほどに収納したくなる。  物はあるべき場所に戻すべし。片付けを怠けることなかれ。  もうこれが俺の座右の銘となった。
影白/Leiren Storathijs
影白/Leiren Storathijs
実は26歳社会人です。 基本ライトノベル書きます。 異世界ファンタジー専門です。 執筆歴は10年以上です。