過去を売った女③
「なら、僕の“全部”をあげよう!それで彼女が助かるのなら、惜しむ事など無いからね。」
この男、マーティン・ウォールド・スミスは、晴れやかな表情でそう言いました。その笑顔には、少しの苦が滲んでいるように見えます。対するクロノスは、少し戸惑いを見せましたが、すぐにいつもの顔に戻りました。
「大賢者の“すべて”ですか。興味深いですね。それは勿論、知識も含まれるのでしょう?」
「ああ、勿論さ。君は人の記憶を盗む事ができる。なら、それも得られるはずだ。」
「全ては私の技量次第、という事ですか。それから私は盗んでなどいませんし、記憶ではなく時ですよ。」
「そうだね。完全に君次第になるよ。ていうかそれ、まだ気にしてたのかい?」
「ええ。何度でも訂正しますよ。」
「それで、ユシアを救ってもらえるかい?」
「…」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/5/21 9:39
あいびぃ
初めまして、あいびぃです!
見つけてくれてありがとう♪
私自身、生粋のアニオタ・漫画オタなのでファンタジーが多めになってます…多分。
詳しいことは「自己紹介」にて!
まだまだ若輩者なので、応援よろしくお願いします!
※❤︎&コメはめちゃくちゃ喜びますので、私を喜ばせたい方は是非!
私の事が嫌いな方はオススメしません。