終電

『まもなく常闇です。こちらは終点となっております。暗黒線はお乗り換えです。今宵もDRニホンをご利用くださいましてありがとうございました』 車内アナウンスがもうすぐ終点に着くことを知らせた。 車内には僕と、女の人が一人。 僕が乗った時のあの圧迫感はいつの間にか無くなっていた。 車内の壁にもたれかかって、窓から外の景色を眺める。 終点近くは本当に何も無い。しかも夜だから、車内の光が周りの景色に上手く馴染めてない。
雲丹丸 音夜
雲丹丸 音夜
知識も、経験も、文章力も未熟な癖に小説家になりたい社会人