愛は残酷さを救う#3
「…え…か……えりか…!」
私は目を覚ました。目の前には、白い空間が広がっていた。隣には、涙目で見つめてくるひなたがいた。
「あなた!生きていたの!?」
「いや…違う……僕達は死んだはず…多分ここは、死んだ時にくる場所じゃないかな……でも、また会えて良かった……」
ひなたは強く私を抱きしめる。私も抱きしめた。
「いろは…ここにいないってことは……生き延びたのかな……」
私はそっと呟く。
「きっと、生き延びたよ。誰かが助けてくれたのかもしれない。」
「なら良かった…」
私達は強く抱きしめたまま、視界がゆっくりと歪んでいく。きっと、死後の世界へ行くのだろう。
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2024/3/3 12:13
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
BULL
主に、暗い系メイン。
明るい日常系はごくまれに更新。
明るい系好きな方はすみません…