自己紹介
【名の由来】
一面六臂で忿怒相の紅い明王は微かに俯き、毛を逆立て、五鈷鉤の突き出た獅子の冠を垂らして居た。そして、宝瓶上に咲く蓮華に結跏趺坐で座り込み日輪を背負っている。第一の左手には五鈷鈴を強く握り、第二の左手には弓を、そして右手には矢を持ち合わせて第三手は握り締めた。
その姿、貌に慈愛を感じて名乗り始めたのが私である。元は東京国立博物館に展示されているであろう木造愛染明王坐像の絵図を見たところから始まるが、その皺から足の先までに溢れ出んばかりの浪漫を感じたのだ。
【好きな物】
鼻腔の奥を突き刺すような強烈な匂い、舌をひりつかせて逃げてゆく酸味。偏りなく丸く緑で、二つに切り分けると白い白い種の入った果実。カボスが好きである。酢橘と間違えてはならない。風味と酸味、大きさに違いがある。各自調べると良い。明白だ。そして有名な橙色の果実である蜜柑、冴えた色の檸檬、香り豊かな桃、そして女の子。絵を描くことと小説を書くこと、漫画を描くこと、造形、など。
【嫌いな物】
ブゥゥゥゥゥゥゥン、カチカチカチカチ……
焦茶の羽を恐ろしく立てて近づき、巨大な顎を鳴らしている虫。そして常に触覚の下には大きな眼を持ち黄色と黒が縞になった腹を動かしている。その名も蜂、詳しく言えば大雀蜂だ。私は彼にトラウマがある。何度追いかけ回されたか分からない。もう一つ挙げるとしたら足が百本あり、細長い体と赤い頭と尾を持ち合わせた怪物である百足だ。刺されたら痛い。
【創作をするキッカケ】
友人全員に裏切られ、家庭でもネットでも居場所を失った結果自分の世界を作ることにした。そこで性癖を敷き詰めて、自分と同じ不幸なキャラを作る事に酷く没頭し、気がつけば創作家としてかなり叡智になったつもりだ。気づけば小説が普通に書けるようになっていた。意識せずに書けるようになっていた。もはや、清少納言の血に忠実でいたのかも知れぬ。家系図に清少納言の名がある故にその説は否定できない。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/8/26 10:16
愛染明王
主にTwitterで行なっている長編創作を書き留めています。表紙は自作ですのでご心配なく!