ラスト・ウィッチ(4)

ラスト・ウィッチ(4)
「え、何これ?」 オルギアは首を横に傾げながら、胸に刺さった注射器を見た。 注射器の中の白い液体は淡い光を放っており、それが妹の切子(きりこ)の血液だと気付くまでには時間はかからなかった。 晴人の研究によると、切子の純白な血液アルビオンブラッドは、全ての魔女に有効とされている。勿論オルギアも例外では無い。 注射器を抜こうとした時、突然身体に力が入らなくなった彼女は屋上の床にドサリと倒れ込んだ。 「き、切子……あなた、いつの間に私に注射器なんて刺したの?」
相澤愛美(@アイアイ)
相澤愛美(@アイアイ)
仕事柄、完全夜型人間です。よろしくお願いします🙋‍♀️ 感謝▶︎とあるお茶のフリーアイコン様