よくわからない話(昨日見た夢)
朝起きると、目の前が真っ白だった。何だかよくわからないが、真っ白だ。随分前に投稿した『まっしろな世界』に似ているなと思いつつ、布団から起き上がった。布団は存在するのだから、別のものもあるだろうと考えていると、目の前に蝶が現れた。
ボクは蝶と蛾が苦手だ。あの行き先の定まらないような飛び方が、申し訳ないが気持ち悪い。幼体は可愛いのに、どうしてああなってしまったのか。
とにかく逃げなくてはと思い、何処まで続くのかさえわからない白い世界を走り回った。
結局捕まった。というか、蝶はずっとついてきた。ボクの体力が切れてもう逃げられなくなったとき、蝶は嬉しそうにパタパタ飛んだ。
(気持ち悪っ! やめて、もうやめて…もうそれ以上近付かないでっっっ!!!)声を上げたくても怖すぎて無理だ。ボクがこんな思いをしているというのに、蝶は相変わらず飛び回っている。
(あっ… これ死ぬな… お父さん、お母さん、今までありがとう。推しの皆様、貢ぐ金額少なくて本当にすみません…来世は大金貢ぎます。神様、出来れば推しのいる世界に転生させていただけませんか?一生のお願いです!…あー、そういえば一生のお願い、もう既に使ってたかも。でも一生のお願いって一回だけって決まってるわけじゃないし?…という訳でお願いします!あっ、でも危険なとこに転生したらすぐ死ぬかもしれないからな…まーでも推しに会えるなら、それでも良いかな…うん、推しがいる世界に転生できるならもう何でも良い!)と、覚悟を決めたとき、蝶が近付いてきた。怖すぎて半泣きになっていると、蝶がボクの顔にとまった。
(っ……!!!!!!!!!!)もはや金縛りのようになっていると、目の前が真っ暗になった。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2022/7/14 10:19
鴉細工
のんびりまったり、不定期更新