紹介
この國には「一城」「二城」「三城」「四城」「五城」「六城」「七城」という七つの名家がある。この七つの家に共通するのは、術師の家系の本家であるということだ。國に居る術師は全てこれらの家系である。
そんな名家の中の一つ、五城家の娘である「五城蓮華」は現五城家の長女であり、次期当主の最有力候補であった。彼女はずば抜けて膨大すぎる力を持っており、黄昏の國の中では一番の力の持ち主だ。そんな彼女には一人の弟がいる。名は「蓮」という。姉弟揃って似たような名前をつけた両親の心境はわからないが、紛らわしいため二人とも名前で呼ばれるのは好きではない。そんな二人の仲は決して良いものとは言えない。いや、良いものであったという方が正しい。昔は仲も良い二人であったが現在では姉の才能を羨む弟が一方的に蓮華を毛嫌いしている。そのためか、蓮華も蓮に近づき難くなってしまい二人の仲は悪くなってしまった。悲しいことではあるがそれが現実である。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2022/12/27 11:48
最終編集日時: 2022/12/30 3:17
リス