鳴らした音の行く先は 4-7

鳴らした音の行く先は 4-7
第四章七話 番外編 暑苦しさと  颯に話してほしいと言われた子は部屋に入ってきたときに、少し不安げな顔をしていた。 「こんにちは。えっと…月島叶衣です」 「天宮時雨です。今日はよろしく」  颯はどうして、この子と僕を似てると思ったのだろう。 「天宮さん。今日はありがとう。私と話す気になってくれて」  颯と違って距離感をわきまえている。そう思った。でも… 「時雨でいいよ。別に叶衣が僕と話したいと思ったわけじゃないでしょ」  颯には下の名前のほうが親しみやすいからと散々釘を刺された。
傘と長靴
傘と長靴
 自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。  拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。