島の夏椿と入道雲

島では梅雨が明け、陽射しの照りが日に日に増していた。 小さな夏椿の花は、空を眺めていた。 竹藪の遠くに、入道雲が浮かんでいるのだ。 冬の薄くて高い雲とも違う、雲の中にできた陰影が 一番下から上の方までもこもこ盛り上がっているのは、 遠くから見てもどれだけ大きいかは十分に分かるのだ。 そんな迫力のある立体的な雲が、水色を背景に 空の一部として、絵のようにひとつ、平らになっているのが
後川
後川
書きたいときに書くので、1,2ヶ月に2本程度しか書けません。フォローしてくださる方、ありがとうございます