【BL】光を知らない君へ 第一話

鷹城高等学校二年の柊野朔真は友達がいなかった。 高校に上がっても基本は一人で静かに授業を受け、弁当を食べ、帰るという生活が続くことに特に何も感じていなかった。 ただ、クラスメイトに徒矢圭がいることだけは気に食わなかった。 「また徒矢が先生殴ったって」 近くでクラスメイトが噂話をしているのを、柊野は読書しながら聞き耳立てていた。 クラスどころか学校全体で問題児扱いされている徒矢は素行が悪く、教師や生徒を殴ることもしばしば。 そんな非人道的な徒矢がいるだけで、柊野のクラスは周りから敵視の対象となり痛い視線を浴びることが多く、柊野はそれが苦痛だった。 その日は何事もなく一日の授業を終え、柊野は一人で帰路についていた。 その時、後ろから「おい」と声をかけられた。振り返ると別の学校の制服を着た男が三人いた。
ぴぃ〜
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