第一幕 第1場
学校の授業なんて上の空。放課後は家にも帰らず、国語や道徳の教科書に載った物語を音読し、演じることを追求している。だが、それだけでは物足りない。誰か練習相手がいないとこの欲求は満たされない。
誰も土手の橋の下でひっそりと思い続けた。すると昨日、橋の下には客人がいた。彼は背が高く整った顔立ちをしているというのに清潔感がまるでなく、完全なる怪しい人だった。私はその人を気にも留めずにいつも通り練習をしていた。すると、
「君、ご両親に練習付き合ってもらわないの?」
突然、なんの前ぶりもなく質問してきた。
練習に対して親が協力してくれない訳ではない。演技がしたいというのは言ったことがないだけだ。別に言ったところで阻止されることも無く、なんなら全面的な支えをしてくれるだろう。が、こればかりは親の力を借りず、自分の力で這い上がってみたい。
0
閲覧数: 22
文字数: 698
カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/3/9 15:39
はの
塵と海月。
多分恋愛系ばっか書いてる人
開始 2023/09/13