『痛かったから』

『痛かったから』
ふわふわと、春らしい風に吹かれながら桜を見つめる。 花びらの雨に打たれながらぼんやりしていたら 鼻先にソフトクリームを突きつけられた。 「ねえ、春にソフトクリームは季節外れなんじゃない?」 目を軽く動かすと彼女がおかしそうに笑っていた。 「今食べたかったの!」 ぱっと彼女の手から取って口に運ぶ。 「そういう君だって食べてるじゃんか。」 「食べながら話さないの。」 「はぁーい」
ひばり
ひばり
もっと高みに 書きたいときに書くので気まぐれ投稿多め