神者(1)
太鼓や笛といった和楽器の音が聴こえてくる。
祭りのように騒がしい。
なんだなんだ、と庭に顔を出せば、神の怒りに触れる。
神は気まぐれなのだ。
神の怒りに触れたものは、神隠しに遭うと伝えられている。
時折、神隠しにあってから5年して、何事もなかったように村に帰ってくるとか。
そして、神隠しに遭った村人は皆、口を揃えていった。
「お狐様の使いじゃ。お狐様の使いが、わしを村まで送ってくださったんじゃ」
お狐様とは、この村に伝わる豊作の神。
その使いが送ってくださると言う。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/4/3 12:12
志筑 天空