魔法使いの昼下がり 第二話 薬草の香り
コツコツ。
そう石畳をブーツで歩く音は朝に似つかわしい。最も、人通りが少なく、その音がはっきり聞こえることがそう感じさせているのであろう。
ここは普段、居酒屋などが建ち並んでいる。朝から晩まで働いて、一日の終わりに人々が種族や年齢を問わず、ここへ集い、酌を交わす。朝とは全く違い、店の扉口には温かいランプが照らされ、笑い声が響く。
そんな通りも今は、人気は無く、道を照らしているのは朝の日差しだ。基本、居酒屋などは夜からの営業である。それ故に、朝はこのように閑散としているのだ。
一応、エリーの「朝の穴場スポット」のうちの一つである。これは人で混み合う場所が人に比べて苦手な彼女がリストアップしたものだ。他にもいくつかのスポットがある。
それは後に語るとしよう。
エリーは通りを抜けて、街の広場まで来た。
まだ早朝だが、多くの飲食店のシェフや主婦が屋台に並べられた食材や調味料を吟味している様子が窺える。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/8/18 14:35
翠花ころも
ゆっくり趣味の範囲で書いています。見たくなったら、来て下さい。