お題 写真 おわり

お題 写真 おわり
 説明されてもぜんぜん意味がわからない。でも、何となく感覚的にそれは理解しかけていた。 「じゃあ、ぼくがここにいるのは、つまり」 「そう。君も被写体なの。自分の体をご覧なさい」  彼女に言われるまま、ぼくは自分の手を見つめた。真っ黒に染まった腕はまったくもって異常きわまりないのに、ぼくはそれがそういうものなんだと、すんなり受け入れてしまった。 「君はまだ現像されてないから、動けるんだ。いまどきネガフィルムから現像されるなんて珍しいけど」
かじか
かじか
底辺低空飛行労働者。下層階級出身なので日本語はあまり上手くありません。なにとぞよろしくです