ぼくに似たひと
僕は地面に横たわり、間もなく訪れる死を待っている。
夜は蒼く、凪いだ海面の様に透き通り、底に沈む月がとても大きく見えた。
眺めていると、僕の上に堕ちてくる様な錯覚を覚える。
きっと、あの光に網膜を焼き尽くされた時、僕と言う存在は、その歩みを止めるのだろう。
すると突然、僕の腹からジッパーを開く音がして、中からもう一人の僕が現れた。
そいつは、地面に横たわる僕を一瞥し、そのまま無言で背中の翼を羽ばたかせる。
ああ、行ってしまう。
僕は慌てて
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2022/2/15 17:36
最終編集日時: 2022/2/17 14:48
泥からす
短くて、変な小説を書きます。ノンジャンルです。