インスタント宇宙旅行 〜三日月〜

インスタント宇宙旅行 〜三日月〜
いつもより少しだけ優雅に朝食を済ませ、着替えのためクローゼットを開いた。  最近は職場と家を往復するだけの生活だった。  おしゃれをする暇なんて、ほとんどなかった。  だから、クローゼットの中には一度も袖を通していない服がたくさん眠っている。 「これもいいな……」  服を選ぶ、腕を通す、ズボンを履く。  一つ一つの動作をするたびに、胸の奥から何かが湧き上がってくる。  まるで、子供の頃に戻ったみたいだった。  準備を終え、スマートフォンをいじっていると――
千莵
千莵
今年度は頑張って投稿頻度を上げたいです!