祓い屋のお仕事 7
「……め、…さめ」
誰かが名を呼ぶ。まだ重い目を開けると、黒髪黒瞳の美人がこちらを覗き込んでいた。しかし、声は低く男の物。
「射雨」
「……ぅん?…。」
寝起きで声が掠れている。座ったまま寝ていたので身体のあちこちに違和感が残る。淡い茶髪の後頭部は寝癖がついている。
「着きましたよ。」
「……ん?……何処に?」
八染はやれやれと言った表情で答える。
「忘れたんですか?…仕事ですよ。」
寝惚けた頭がやっと冴えてきて、射雨はようやく頭の整理がついた。
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2024/10/20 9:31
赤木
学生
初めまして。拙い文章ですが気に入って下さるととても嬉しいです。BL作品、ほの暗い作品多いと思います。思いつきで投稿することも多いです。