辰
男は唐突にぴくつき、机で赤くなった顔を上げた。
真正面の時計は、長針と短針が今にも抱き合おうとしている。
おっとこんな時間か、と男はつぶやき、やや慌て気味に炬燵から脚を出した。
付けっぱなしにしていたテレビから、期待のこもったオーディエンスの騒めきと、かなり興奮した番組司会者のカウントダウンが聴こえる。
さぁみなさんご一緒にっ、せィのー一〇、九、八、七、
男は足の親指を人差し指に乗ってたりしている。
いかにも忙しない感情が滲み出ていた。
六、五、四、三、二ィ、
一…
近所の寺から一発目の除夜の鐘が鳴る。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2023/12/31 17:36
最終編集日時: 2024/1/1 2:28
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