思わせていた自分
「誰と仲良くすればいいかわかんない」
そんなことを言う女子高校生達と私はすれ違った。その気持ちががわかるようでわからない。
勿論友達との関係は大事だ。友達を選ぶのもわかる。だが、そんなことを考えたっていずれか1人だ。
「そんなことで悩んだって時間の無駄だよ」
連れのもう一人の女子高校生が冷たく言う。どうやら私と似た考えのようだ。
ある日、私は赤い糸が見えるようになっていた。カップルで小指に繋がっているものも繋がっていないものもあった。つまり、運命の赤い糸なのだと思う。そして自分の指にはなぜか人差し指と小指に巻かれてあった。触ろうとしたけど触れない。私はいつもと同じ道を歩いた。そこにこの間すれ違った女子高校生達がまた歩いてきた。その子と私は結ばれていた。私たちは目が合った。その子もこの赤い糸が見えるようだ。もう一人の子は
「どうしたの?」
とこっちを見た。先に帰っていてと私の運命の人は言う。先に帰った女子高校生はその子は妹らしかった。そして、私は告白され、月日が経ち、私たちは結婚をした。本当に私たちは運命だった。結婚式で私たちは結婚指輪をはめたら赤い糸が消えた。指輪を外してみても見えない。私たちは驚き嬉しかったが少し寂しかった。その後一緒に暮らしてみたが、なにか今までとは違和感があった。それは私たちは結婚する前は赤い糸が見えていたから、会話が弾んでいたが、今では挨拶ぐらいしかしなくなっていた。私は本当に運命の相手なのか疑うようになった。
数年したある時、彼女は離婚したいと言い出した。私も賛成し、私たちは離れ離れになった。また数年して、彼女に会った。彼女は酒場で酔い潰れていて、私に気付いた途端抱きついてきてそのまま寝ていた。仕方がないから家に連れて帰って、翌日目が覚めたら、彼女は
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2024/1/7 7:19
ペル
気まぐれ投稿