首無し行列は彷徨う。【後編】②

「あっ!!目、目開けた!!先生ーーーっ!!」 誰かが目の前から消えていった。 横を見ると心電図が一定間隔で音を立てている。 頭上には知らない天井。 両隣がカーテンで仕切られており、正面以外はどうなっているか分からないが、どうやら病院らしい。 先程消えたのは同級生の慎吾(しんご)だったらしく、医者や看護師、両親を引き連れて戻って来た。 両親がえらく泣いていて、俺に抱きつく程だった。 話を聞くと、頭を打って三日程目を覚さなかったらしい。 何でそうなったのか聞いてみると、人身事故に巻き込まれたのだと言う。
渡邊三月。
渡邊三月。
気まぐれで拙い文章を書きます。気分で書く物(ジャンル)180°変わります。よろしくお願いします?更新かなりルーズ。いつもお読みいただきありがとうございます。