再奏【上】

「我を再び奏でるというのか、小僧」 吸い込まれるように深く、底の見えない黒色の鍵盤は、艶やかに人を魅了する。まるでそれは、奏者の生を鮮やかに吸い取る悪魔であり、聴衆を惹き付ける女神を思わせた。 かつて人を狂気に貶めた悪魔が、影より私達を眺めている。 ─ああ、忌々しい。 我は死んでなどいない。 人は我を求めた。我の音色を、その美しさを。 我は与えた。美しい音楽の鼓動を、命を。
じゃらねっこ
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ねこじゃらしが好きなので、じゃらねっこです。 毎日投稿始めます。