深淵の歪 第2章 Ep.12(前編) 「紫怪の館 1F」
※今回は長めです
館の中は薄気味の悪い紫に染まったランタンで照らされていた。
私達は広い館内で、名前が「紫怪の館」だそうだ…2階に行ける階段があるが紫色な魔力の壁があった。それは柚梨のフィールドでも通せない負の魔力だった。
柚梨のフィールドで突破できなかったら私達がここを通ることはできないだろう…
そして私達は広い館内の右扉を開けた。扉を開けた先は多少長い廊下となっていた。廊下をたどりきり、行き止まりになった。それまでに個室へのドアが3つあった。行き止まりの廊下に近い個室は「001」真ん中は「002」ドアに近い個室は「003」と、書いてある。
まず「001」のドアを開けた。ドアの先には本棚が綺麗に並べられていた。本棚の本には「光の秘伝書」など、黄色属性のことばっかりの本が、敷き詰められていた。「あ…!」と、柚梨は口にし、私に本を指差した背表紙は「蜜花の日記5」と、いう物があった。「私のお母さんの日記…しかも1〜4しかなかったのに5があるなんて…」と、柚梨は言った。
私も蜜柑の家にいた時、日記は読んだことある…その内容はみかんのレシピや蜜柑や柚梨のことを書いていた。見ていて温かみのある内容だった。
それにしても…なんでその初代のみかん売りの日記しかも私達の家にない5があるんだろう…早速取ろうとしたが、何かの魔力が遮って取れなくなってる…
じゃあ、他を見てみよう…背面は黄色一色だが、謎に3箇所空いている…しかも奥に錆びたようなドアが配置されていた。開けようとするがびくともしない死月が「多分この本の空いてる所をはめれば開くんじゃないか?」と、言った。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/3/5 22:46
Midori9608
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