第一章この街にさよなら

第一章この街にさよなら
「綺麗だな....」 そう呟きながら私は美しく欠けている三日月に手を伸ばす。ひんやりとした涼しい風が、私の肌を撫で泳ぐ。寒い、 「ミッくん元気しとーかな..」 慣れない都会のベランダから、宝石のように輝く街灯を見つめる。12階から見える風景は溶けてしまいそうなほど美しい。 はぁ、田舎が恋しいな... 私は都会をそこまで気に入っていない。 「ミッくん、私もう疲れちゃったよ、学校ではいっつも一人だし、都会ってもっと楽しいもんやと思っとった、」 届くはずもない声をミッくんに対して呟いてみるが、ミッくんからの返事は帰ってこない。当たり前だ、私が今いるのは東京、あんな田舎に声が届くはずもない。 「はぁ、もう寝よ、」 会えるはずもないミッくんに会いたいと願う自分が馬鹿馬鹿しく感じてきた私はベットに飛び込んだ。その勢いでミッくんから貰った御守りが机の上から飛び降りる。
ちほつ
ちほつ
初めまして暇つぶし程度に見てくたら嬉しいです