特殊人 番外編 モエとレイ
番外編 モエとレイ
およそシュンが特殊管理人強人所に入隊する日から大体十年前。
今は11月。気温が寒くなってきていた。この年は例年よりも気温が下がり、大雪が降っていた。
凍えるような寒い中、ジッと道の端っこでうずくまる二つの人影があった。
その二つの人影の正体は後に特殊管理人強人所に入団することとなる。熱坂モエ、熱坂レイの二人だった。この時はモエは13歳、レイはまだ5歳だった。
小さい頃に母親が病死して、それから一年くらい経ち、父親は家へと帰ってこなくなった。家賃が払えずに家を家主から追い出され、二人は都会の街の一角でうずくまって過ごしていた。食事はゴミ箱から盗んで食べていた。
もう少しでクリスマスシーズンなので、煌びやかな虹色に電灯が光り輝いている。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2022/9/19 12:40
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
ガッパー
シリーズ、バトルものや短編を描いています
長期の連載となると思いますので気軽に読んでいただけたら嬉しいです。