夢税(むぜい)

夜明け前、街中の灯りが一斉に消えた。  代わりに、王城の塔が淡い金色に輝き始める。 「夢納めの時間です。」  鐘の音とともに、白い外套をまとった徴収人たちが街を歩く。  人々は慣れた様子で家の扉を開け、枕元に置かれた小さな硝子瓶を差し出した。
宵依 (よい)
宵依 (よい)
04(21) 元保育士 日常の中で、こぼれ落ちそうな気持ちを拾い集めています。 エッセイを中心に、詩や短編小説を書いています。 夢や思い出も、ときどき言葉に。🌙