104Hz

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どこまでも続く空……それは、まるで海のように青くて、広大だった…。そんな広大な青空を泳げたらどれだけ幸せだろうか…?でも、僕にはどれだけ願えどそれは叶えられない…。 そこは、僕にはあまりに遠く、溺れてしまえば最後……落ちてゆくだけだから。 「もし…あの空を舞えたら、僕はどこまで飛べるだろうか…」 ふと、そう独り言ちる僕の顔はただ虚ろに染まる。 僕にとって空に想いを馳せることは、泡沫の恋をしているのと同じ……。終わりは突然で、現実は残酷に僕の心を貫く…。 −諦めないといけない…。捨てないといけない…。こんな感情なんて…。− そう自分自身に言い聞かせて虚げに口元を綻ばせ、笑顔を浮かべる。でも心の奥は空っぽで、まるで死んだ魚のようだった。
アレックス
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