目が覚めると。
早朝にいつもの土手に行き、寝そべる。
気づけば眠りの世界へ迷い込んでいた。
目が覚めると、そこは宇宙だった_____
僕の視界に一目散に飛び込んできた立派な木の枝枝に、柿色の紅葉が満開で空が見えない。
葉が涼しげな風に緩やかに乗って、ひらひらと瞼の上に舞い落ちてくる。
紅葉を乗せてすーっと時折通り過ぎてゆく風は、涼やかな温度で僕を暖かく包み込むように、ふんわり肌に触れてくる。
その心地よさに自然と瞼を瞑らされる。
肺にたっぷり空気を吸い込む。
風の、空気の澄んだ匂いだけがする。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/3/29 6:19
最終編集日時: 2025/3/29 6:57
何者
好きなことだけ