卵かけご飯

卵かけご飯
『ただいま』 家に帰ると、親も、妹も、誰もいなかった。親は仕事、妹は塾だろう。みんな夜遅くに帰ってくる。 今夜はラッキーだ。よし、今日こそ誰にも見つからずに死のう。って言っても、家の中だから結局見つかるんだけどね。 どうしようか。どうやって死のうか…。 迷いながら冷蔵庫を開ける。すると、卵があった。 ツイてるツイてる。卵を食べて死のう。 好都合なことに、僕は卵アレルギー。それも重度のやつだ。口に入れれば生死をさまようほどに。 食べることが出来ないものを食べて死ぬのも悪くは無いな。最後の晩餐だ。 でも、卵を使って何作ろう…。
るり
るり
高校1年生 主に小説とエッセイを書いてます 作品のアドバイス大募集中です! 気軽にフォロー・コメント・いいねして欲しいです!!