3人組

自分は昔から一人じゃなかった。 いつも幼馴染の二人がいたから。 バカなことをやったり、歩いて遠出したり。 いつまでも続くと思った関係は、壊れた。 中学生の頃から、一人が学校に来なくなった。 毎日玄関の前で呼び鈴を鳴らしても、出てこない。メールを送っても既読にならない。 そんなことが一年続くと、嫌になり距離を置きたくなった。昔なら考えられなかった。 きっと、嫌なことがあっても3人で遊んで忘れていただろう。…あれ、中学生になってから自分たち、いつ遊んだっけ。 一瞬で走馬灯のような衝撃と共に過去の出来事が浮かび上がる。キャンプで水遊びしたり、学校に忍び込んでかくれんぼしたり。楽しかった思い出は、こうも簡単に終わりを迎えるのかと。冷や汗が止まらなかった。昔の自分と比べるばかりで、未来へのビジョンは見えてこない。 目の前が真っ暗になる。もうだめだと思った。 その瞬間、思い出した。「昔にもこんなことがあった。楽しすぎて忘れただけで、過去にも確かにあった」ことを思い出した。 なら、「昔と同じ」ようにするしかない!
エアコック
エアコック
どうも。 しょうもないことを小説に書いてます。小馬鹿にしながら何だこれと思って読んでください。コメントとか何かあれば。批判大募集。