あたたかいね
子どもの頃から冷え性だった私は、冬になると決まって足の小指にしもやけを作っていた。
今みたく可愛いモコモコの靴下や靴用ホッカイロなんてものはなかったし、せいぜい寝る時に電気アンカが使えるくらいのものだった。
でも、しもやけが出来てしまうほどの冷え切った足に、ぼんやりしたアンカの熱など何の役にも立ちはしない。
そんな時、私は父の布団に潜り込むことにしていた。
仕事から帰ってきた父は軽く晩酌をしたあと、夜九時半には布団に入って寝てしまう人だった。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/10/7 11:44
最終編集日時: 2025/10/7 11:47
𝓼𝓾𝔃𝓾𝓴𝓪𝔃𝓮